BIに完成形はない 全員で使いながら成長させていくことが成功への道となる日本企業がBIに移行できない理由を探る

Microsoft Excelを使ってデータ集計・分析をしている日本企業は非常に多いが、現場の担当者はそこに多くの不便を感じている。なのに、なぜBI活用に踏み出せないのだろうか。

2018年06月01日 10時00分 公開
[ITmedia]

 ビジネス環境や顧客ニーズの変化に対応し、的確なアクションを起こすためには、従来のような勘と経験から脱却し、客観的な事実に裏付けられた意思決定を迅速に行う必要がある。そこで必須となるのがデータ集計・分析力の強化だ。特に日本企業は欧米企業と比べてBI(Business Intelligence)ツールの導入率も低く、データ集計・分析で立ち遅れているのが実情で、この弱点を早期に挽回することが求められる。

 もっとも、日本企業においてデータ集計・分析が行われていないわけではない。それどころか、日常的にかなりの時間がデータ集計・分析に費やされている。

 2016年4月にジャストシステムが実施した日本企業へのアンケート調査によると、実に93%の企業がMicrosoft Excelで業務データの集計・分析を行っている。その作業時間が1日当たり1時間を超える企業は74%だ。対象とするデータも販売データ、在庫データ、顧客データ、会計データ、生産データなど多岐にわたっている。

 その意味では日本企業においても、業務現場の担当者レベルからデータ集計・分析を実践する土壌は既に整っているといえる。それにもかかわらず、なぜその能力を最大限に生かすためのBIツールへの移行および活用が進まないのだろうか――。以降のページで、その理由を掘り下げて探ってみたい。


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