ご用聞きは要らない マルチクラウド時代のパートナー選びのポイントITRのアナリストがアドバイス

あらゆる企業がクラウドを活用する真のクラウド時代が到来する。企業はどのようにクラウドを選択すべきか。なし崩しではなく思想を持ったマルチクラウドへ進化するには。

2018年07月13日 10時00分 公開
[ITmedia]

 今や、企業ITを検討する際にクラウドを視野に置かないIT担当者はいないだろう。

 アイ・ティ・アール(ITR)が2017年末に実施した調査によれば、日本企業の21%がクラウドを「既に利用している」と回答し、17%が「1年以内に利用を開始する」と答えた。従業員5000人以上に限れば、既に利用している企業は33%、1年以内に利用する企業が20%に上る。従来の企業ITと同様に、大企業がけん引し、中堅・中小企業が後に続く形といえよう。

図1 新規導入システムのクラウドの利用

 ITRの分析によれば、既にクラウドを「いつ使うか」という段階は過ぎ、具体的に「どうビジネスに活用するか」と検討する企業が増えているという。「コスト削減」や「所有から利用へ」といった従来のニーズも変化し、「攻めのIT」「デジタルトランスフォーメーション」(DX)のためのクラウドを期待する声が大きくなっている。

 どのような企業もあまねくクラウドを活用する“真のクラウド時代”が到来しようとしている。今後、企業はどのようにクラウドを捉えて、どのように選択していかなければならないのか。ITRでプリンシパル・アナリストを務める甲元宏明氏の分析を基に、2018年以降のクラウドの選び方について考えてみよう。


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