「Amazon Chime」アプリが機能拡充、AWSのコラボツールへの本気度は?ダイヤルアウトとシングルサインオンが可能に

クラウドを利用したオンライン会議アプリ「Amazon Chime」がダイヤルアウトとシングルサインオンの機能を追加した。しかし、競合する「Cisco Webex」や「Zoom」にはまだ後れを取っている。

2018年09月09日 05時00分 公開
[Jonathan DameTechTarget]
Amazon Chime(出典:Amazon Web Services)《クリックで拡大》

 Amazon Web Services(AWS)はオンライン会議アプリ「Amazon Chime」の機能を徐々に充実させ、企業の関心を集めようとしている。

2018年8月にはダイヤルアウト機能を追加し、会議が始まるときに電話番号で着信を受けて参加できるようになった。これでどこにいても簡単に会議に参加できる。

 同じく2018年8月に、Amazon Chimeとシングルサインオンベンダー大手Oktaのソフトウェアの統合も発表した。Oktaの機能は企業で使う各種アプリのユーザー名とパスワード情報を集約するため、ユーザーは1組のサインオン資格情報を覚えるだけで済む。

 2018年7月には、Amazon Chimeのビデオ会議を「Google Chrome」で実施できるようにした。メッセージング機能やビデオ会議以外の会議機能のほとんどはどの主要ブラウザでもサポートしているが、Amazon Chimeのビデオ会議をサポートするインターネットクライアントはChromeだけだ(デスクトップアプリをインストールすることもできる)。

 Nemertes Researchのアナリスト、アーウィン・レイザー氏は「こうした変更は、AmazonがZoomやBlueJeans、GoToMeeting、Cisco Webexなどに対抗するための段階的機能強化だ」と見ている。

 現時点ではブラウザ内ビデオ会議機能のサポートは全てのオンライン会議システムに期待されており、シングルサインオン機能は多くの大企業にとって不可欠の機能だ、と同氏は指摘する。

コラボレーション市場のシェア拡大を狙うが

ITmedia マーケティング新着記事

news058.jpg

アドビ、Adobe Firefly機能搭載の「Adobe Express」モバイル版アプリを一般提供
アドビは、生成AI「Adobe Firefly」の機能を利用できる「Adobe Express」モバイル版アプ...

news141.jpg

2度あることは3度あった GoogleのサードパーティーCookie廃止再延期にアドテク各社がコメント
Googleは2024年末までに完了する予定だったWebブラウザ「Chrome」でのサードパーティーCo...

news148.jpg

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...