教育分野のIT活用が広がらない要因の一つに、「受験にITが有効かどうか分からない」といった意見がある。本当にそうなのか。ITを活用した受験勉強に挑んだ、ある現役教員に話を聞いた。
教育分野におけるIT活用が広がる中、学習者が学力向上のために個別学習や家庭学習に利用できるIT製品/サービスが急速に充実している。講義動画を配信する「オンライン動画学習サービス」、習熟度に応じて教材を提示する「アダプティブラーニング」を具現化したサービス、学習者同士の意見共有や情報交換を活発にする教育用ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)など、ITを活用した学びの選択肢が広がっている。
こうしたIT製品/サービスは、本当に学力向上につながるのか。受験に役立つのか――。こうした疑問への答えを探るべく、学習者用のIT製品/サービスを自ら活用しながら受験勉強に取り組んだ教員がいる。関東第一高等学校(東京都江戸川区)で数学を教える横山北斗教諭が、その人だ。同教諭は、受け持ちの生徒が受験勉強をする傍ら、ITを活用した受験勉強に挑戦。2018年に見事、東京大学に合格した(画像1)。
横山教諭はどのようなIT製品/サービスを使って、どのように学習したのか。同教諭にインタビューした内容をレポートする。
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