非接触型決済の最後の導入障壁とは不評な顔認証も受け入れられる?

英国の価格比較サイトが行った調査により、非接触型決済に関するさまざまな消費者意識が浮き彫りとなった。非接触型決済が完全に主流となる条件とは? 身体にマイクロチップを埋め込むのは当たり前になるのか。

2018年10月24日 08時00分 公開
[Zach EmmanuelComputer Weekly]

 セキュリティの懸念があるにもかかわらず、英国では現金よりも非接触型決済を好む消費者が増えていることが価格比較サイト「MoneySuperMarket」の調査で明らかになった。

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 同サイトがさまざまな年齢層の2005人に聞き取り調査を行ったところ、非接触型決済(39%)が現金決済(31%)を上回り、最も一般的な決済方法であるという結果になった。ただし、非接触型技術のセキュリティに懸念を示す回答者も55%に上った。

 金銭を管理する最も安全な方法として、65%が店舗を有する銀行を挙げた。デジタル銀行の5%を大きく上回ったことからも、セキュリティの懸念がうかがえる。

 18〜34歳の回答者の63%は従来型の銀行を好むと答えた。これが55歳以上の高年齢層になると72%にもなる。

 2017年6月に公開された決済方法の全国調査によると、英国人の約4分の1が今後20年以内に手に埋め込んだチップを利用して決済を行うようになると予想している。

 スウェーデンの鉄道運営企業SJは既にこの技術を利用しており、旅行者はマイクロチップで支払いを済ませることができる。だが、MoneySuperMarketの調査では、回答者の約半数が現段階ではこの次世代技術に不安を抱いているという。

 こうした心理的抵抗は年齢層が高くなるほど顕著になる。マイクロチップに不安を抱く回答者の割合は35〜54歳では47%なのに対し、55歳以上では52%に上る。

顔認証

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