中小企業がSaaS ERPの導入に踏み切る条件とは?時と場合に応じた選択を

中小企業がSaaSのERPを導入しようとした場合、オンプレミスでの導入よりも多くの問題に直面する。そして、クラウドERPが全ての企業にフィットするとは限らない。

2018年11月19日 05時00分 公開
[Scott RobinsonTechTarget]
画像 何も考えずSaaSのERPを選択すれば良いというものではない

 人工知能(AI)は少なくとも一部のアプリケーションでは定着したようだ。AIがビジネス、経済、さまざまなサービスにもたらすメリットは非常に大きい。だが、そうしたメリットは誰もが平等に受け取れるわけではない。

 大半の主要なSaaS(Software as a Service)のERPの場合、コストはそれほど問題にならない。各ERPには何らかのAIが組み込まれており、そのほとんどは企業の規模に関係なく利用できる。問題になるのは「対象範囲」と「カスタマイズ性」だ。SaaS ERPで用意されている分析には制限があり、ユーザーは限られた分析しかできない。分析自体を拡張するのは言うまでもなく、出力結果を自社用に微調整するのも手間がかかり、大量のリソースが必要になる。

 端的にいえば、クラウド型AIに頼りきりになることはできず、社内に分析スキルを有する人材が必要になる。しかし、そのコストは実に高額だ。

クラウド型AIの危険性

ITmedia マーケティング新着記事

news058.jpg

アドビ、Adobe Firefly機能搭載の「Adobe Express」モバイル版アプリを一般提供
アドビは、生成AI「Adobe Firefly」の機能を利用できる「Adobe Express」モバイル版アプ...

news141.jpg

2度あることは3度あった GoogleのサードパーティーCookie廃止再延期にアドテク各社がコメント
Googleは2024年末までに完了する予定だったWebブラウザ「Chrome」でのサードパーティーCo...

news148.jpg

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...