「AutoML」(自動機械学習)がデータサイエンティストを楽にする?「AutoML」の可能性と限界【前編】

多忙なデータサイエンティストの業務負荷をいかに軽減するか。その有力な手段となり得るのが、機械学習モデルの設計や構築を自動化する「AutoML」(自動機械学習)だ。どのような業務を効率化できるのか。

2020年02月14日 08時30分 公開
[Kassidy KelleyTechTarget]

関連キーワード

機械学習


 人工知能(AI)技術を実装した企業向けソフトウェアのうち、人気を博している最先端の分野が、機械学習モデルの設計や構築を自動化する「AutoML」(自動機械学習)だ。AutoMLはデータサイエンティストの作業を補完し、企業がAI技術を活用してビジネスプロセスを合理化する一助となる。アナリストや専門家はAutoMLの採用を検討する企業に対して、自社が抱える具体的なニーズを評価することを推奨する。

 成熟したデータサイエンティストチームを組織する企業もあれば、分析の専門家ではないがデータ分析に取り組む従業員である「シチズンデータサイエンティスト」を多数抱える企業もある。データサイエンティストの作業の大半を外部に委託する企業もある。いずれの場合でも、適切な手段と用途を選べば、AutoMLは企業に価値をもたらす可能性がある。

 企業は、洞察を生み出すことからソフトウェアロボットのトレーニングに至るまで、さまざまな用途にAutoMLを応用し始めている。AutoMLの真の将来性は、データサイエンティストとのコラボレーションにあるというのが専門家の意見だ。

データサイエンティストの業務負荷を軽減するAutoML

ITmedia マーケティング新着記事

news141.jpg

2度あることは3度あった GoogleのサードパーティーCookie廃止再延期にアドテク各社がコメント
Googleは2024年末までに完了する予定だったWebブラウザ「Chrome」でのサードパーティーCo...

news148.jpg

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...

news130.jpg

“AI美女”を広告に起用しない ユニリーバ「Dove」はなぜそう決めたのか
Unilever傘下の美容ケアブランド「Dove」は、「Real Beauty」の20周年を機に、生成AIツー...