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松本市の病院がデル製サーバでデータセンター構築 ASP型電子カルテで開業医と情報共有NEWS

院内にデータセンターを構築し、ASP型電子カルテシステムを提供。地域の開業医や調剤薬局とさまざまな医療情報をWebブラウザ経由で共有し、患者へのスムーズな対応を実現する。

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 デルは10月1日、長野県松本市にある特定・特別医療法人慈泉会相澤病院(以下相澤病院)において、同社のサーバストレージなどを導入したITインフラを構築したことを発表した。

 デルは院内電子カルテシステム・ASP型開業医向け電子カルテシステム・画像システムなどさまざまな医療情報の共有システムを構築。それらの情報は地域の開業医や調剤薬局など約130の機関で閲覧可能となっている。また、病院内にデータセンターを設置したことも本件の特徴の1つ。なお、データセンター は2008年5月にカットオーバーした。

 ハードウェア構成としては、電子カルテサーバ、画像サーバ、検査サーバ、医事サーバ、DNSサーバ、バックアップサーバ、ハードウェア監視サーバ、ストレージ管理サーバとして「PowerEdge 2950 III」を11台、オーダーサーバとして「PowerEdge R900」を2台導入している。ストレージは「Dell|EMC CX3-40F」を1台、ストレージ管理ソフト「EMC Control Center」を、テープ装置は「PowerVault TL4000」を導入している。

 相澤病院では、医療用に開発されたパッケージを包括的に導入するのではなく、電子カルテには医療機関用ERP提供ベンダーであるソフトウェアサービスの製品を導入し、ハードウェアにはデル製品を導入するなど、病院側が主体となって最適な製品を個別に選択した。デルはソフトウェアの稼働検証などを行いながら、標準技術をベースとして、将来的に自由度が高く、コストパフォーマンスにも優れたシステムを構築したとしている。

 相澤病院は地域医療支援病院として、院内で情報を電子化し共有するだけでなく、地域の医療機関との情報共有にも注力。病院内にデータセンターを構築し、ASP型の電子カルテを地域に提供するため、地域の開業医や調剤薬局はPCさえあればWebブラウザでデータを共有できる。双方向でデータを入力・参照することで、開業医は相澤病院に紹介した患者の状況を知ることができ、退院後の開業医によるケアも円滑に行えるという。また、相澤病院側でも、患者の来院前に検査データなどを共有することで、医療費の抑制や救急外来時に素早く処置に入れるといったメリットがあるとしている。

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