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比較表で徹底解明! 各サーバ仮想化製品の特徴と違い:どれを選ぶ? サーバ仮想化製品比較【第1回】
VMware vSphere、Citrix XenServer、Hyper-Vといった各ハイパーバイザーについて、製品構成、機能などをなるべく同じ視点で比較。導入したい環境にマッチした製品を選択できるよう、各製品の特徴と違いを理解しよう。
サーバ仮想化製品の製品構成
サーバ仮想化製品は主に、仮想化されたサーバが動作するハイパーバイザーと、ハイパーバイザーおよび仮想マシンを管理するための管理ツールの2つの機能に大別される。
それに加えて環境全体を管理しやすくするためのオプションソフトウェア群も用意されている。ただし、利用するには別途ライセンスを購入しなければならない製品がほとんどである。また、あくまでも大規模環境に向けたものであるため、中小規模の環境では必要としない場合も多く、製品導入の際の比較対象から外しても問題ない。
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サーバ仮想化製品構成
(※1)Windows Server 2008 R2 の機能として実装されている。
第1回では、各サーバ仮想製品に実装されている機能を比較する。特定の製品に偏ることなく表を主体に解説をしていこう。
なお、各製品によって機能の呼び方が異なるため、表の機能項目ではなるべく同じ意味で捉えられるような言葉に置き換えている。ご了解いただきたい。
機能 | 内容 |
---|---|
ハイパーバイザー | ハイパーバイザーで使われている基本製品 |
ハイパーバイザーの管理にWindowsクライアントが必要か | ハイパーバイザーを管理する際に、別途Windows PCなどWindows製品を必要とするか |
管理サーバ導入にWindowsが必要か | 管理サーバを使用する際、Windowsのコンピュータを別途用意する必要があるか |
マルチサーバ管理 | 管理サーバを入れずに、複数のハイパーバイザーをツールなどでまとめて管理できるか |
管理サーバで旧バージョンのハイパーバイザーも統合管理可能か | 自社旧製品のハイパーバイザーも含めて一元管理できるか(旧製品は機能制限されずに) |
管理サーバによる他ハイパーバイザーの統合管理可能か | 自社製品以外のハイパーバイザーを管理サーバの中で管理できるか |
仮想マシンの動的移動(ライブマイグレーション) | ハイパーバイザーホスト間を仮想マシンが無停止で移動できるか |
P2V、V2V変換サポート(コンバートツールの提供) | P2V、V2V変換のためのコンバートツールを製品群の中で提供しているか(提供形態問わず) |
OVFのサポート | OVFフォーマットをサポートし、インポート/エクスポートできるか |
Active Directoryとの統合 | Active Directoryを利用しIDの一元管理ができるか |
VVMディスクスナップショットおよび復元(リバート) | 仮想マシンのスナップショットを取る(静的)ことが可能か、またスナップショットの復元もできるか |
パフォーマンスの監視および履歴報告 | ハイパーバイザーホストおよび仮想マシンのパフォーマンスを確認、履歴を取得できるか |
動的メモリ管理(メモリバルーニング) | メモリオーバーコミット時の対応があるか(特にバルーニング) |
仮想マシンバックアップアプライアンス | 仮想マシンを定期的にバックアップ、随時リストアできるアプライアンスが用意されているか |
高可用性(HA) | 複数のハイパーバイザーでクラスタ構成を取り、いずれかのノードがダウンしても他のノードが障害ノードの仮想マシンを受け取り、業務を継続できるか(切り替わり時の業務停止あり) |
異なるCPUモデルを持つサーバの共存 | 世代の異なるCPUを持つサーバをまとめて管理できるか |
分散仮想スイッチ | 複数のハイパーバイザーをまたがる仮想スイッチを利用できるか |
Webベースの管理コンソール | 専用ソフトウェアを使用せずWebブラウザだけで管理できる機能があるか |
仮想マシンの動的スナップショット | 仮想マシンが稼働している状態でスナップショットを取ることができるか |
ストレージAPIの外部呼び出し | ハイパーバイザーからストレージのAPIを呼び出し、効率よくストレージを利用できる仕組みが用意されているか |
ユーザーのロールベースの管理 | ユーザー管理をロール単位で管理する仕組みが用意されているか(ロール+αの管理でも可) |
操作履歴管理 | 仮想マシンの操作履歴などを管理できる仕組みが用意されているか |
動的ワークロードバランシングと電源管理 | リソースを動的に監視し必要に応じ制御する仕組みがあるか、また低負荷時にサーバのリソースを停止したり必要に応じて仮想マシンを移動させて空になったノードを停止させる仕組みがあるか |
耐障害性(FT) | 複数のノードを同時稼働させ、仮想マシンが動作しているノードで障害が発生しても業務は無停止でかつデータロストも発生させない仕組みを構成できるか |
仮想マシンの自動バックアップ | 仮想マシンを定期的に自動的にバックアップする仕組みがあるか |
サイトリカバリ | サイト障害時に別サイトに用意された環境でリカバリ(代替起動などを含む)できる仕組みはあるか |
ホストプロビジョニングサービス | ハイパーバイザーホストを自動的に構成し追加する仕組みはあるか |
ストレージの動的ワークロードバランシング | ストレージのリソースを動的に監視し必要に応じ制御する仕組みがあるか |
仮想マシンイメージの動的移動 | 仮想マシンのイメージファイルを、仮想マシンを稼働させたまま他のストレージ(またはパーティション)に移動させる仕組みがあるか |
インストールせずにハイパーバイザーを起動する仕組みの提供 | ネットワークブート型でハイパーバイザーを起動することができるか(物理サーバへ事前にハイパーバイザーのインストール作業などをしないで済む仕組みが用意されているか) |
ネットワークI/Oコントロール | ネットワークに対する仮想マシン単位もしくはグループ単位でI/O帯域制御などが行えるか |
ストレージI/Oコントロール | ストレージに対する仮想マシン単位もしくはグループ単位でI/O帯域制御などが行えるか |
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