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Azure利用の「世界分散ストレージサービス」発表、日本MSとNRIセキュアNEWS

日本マイクロソフトとNRIセキュアテクノロジーズは、データの安全性や可用性に配慮したクラウドストレージサービスを発表した。米MicrosoftのPaaSであるAzureを運用する世界6カ所のデータセンターにデータを分散保存する。

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 日本マイクロソフトとNRIセキュアテクノロジーズは10月12日、クラウドストレージサービスの「世界分散ストレージサービス(仮称)」を、2011年11月上旬に販売開始すると発表した。米Microsoftが保有する世界中のデータセンターにデータを分散配置することで、データの安全性や可用性を高めるという。

 データの保存に、「秘密分散技術」と呼ぶ技術を利用したのが特徴だ。これは、データを複数の断片に分割し、1つの断片からは元のデータが推測できない状態にする技術。さらに1つの断片を複数のデータセンターに保存することにより、仮に1つのデータセンターに障害が起きてもデータを復元できる。

 利用する技術は、NRIセキュアが既に提供しているサービス「SecureCube / Secret Share」と同じである。違いはSecureCube / Secret Shareが、(1)国内データセンターを利用する点、(2)ストレージ領域をユーザー企業間で共有する点(新サービスは企業ごとにストレージ領域を確保)となる。

 データは、米MicrosoftのPaaS(Platform as a Service)である「Windows Azure Platform」を運用する世界6カ所のデータセンターに保存する。エンドユーザーは、PC上に専用のクライアントソフトを導入してサービスを利用する。クライアントソフトのインストーラがPC内に自動作成する専用フォルダにファイルをコピーすると、クライアントソフトがデータを分割し、指定したDCに自動転送する。分割したデータは、Azureのデータセンターに自動保存する。データを保存するデータセンターは、6カ所の中から3カ所以上を選択可能だ。

 サービスの販売はNRIセキュアが担い、3年間で300社の導入を目指す。当面は国内向けに販売するが、「米Microsoftとの連携による海外市場への展開も視野に入れる」(NRIセキュアのイノベーション事業本部長である佐藤 敦氏)。日本マイクロソフトは直接サービスを販売しないが、「Azure上で動作するアプリケーションを開発するベンダーに、データ保存エンジンとして提供することを考えている」(日本マイクロソフトのクラウドプラットフォーム推進部エバンジェリストである野村一行氏)。利用料金は今後詰める。

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