異機種への復元対応を強化したデータ保護統合ソリューション アクロニス:NEWS
Linux環境でのデータ復元が可能になり、ファイルバックアップにおけるブロック単位での重複排除機能によって従来比で最大50%のパフォーマンス改善が図られた。
アクロニス・ジャパンは10月21日、ディザスタリカバリ/データ保護統合ソリューションの新版「Acronis Backup & Recovery 11」を発表した。
Acronis Backup & Recovery 11では、主に「物理/仮想環境が混在するハイブリッド環境への対応」「増大するデータ量への対応」に関する新機能の追加と機能強化が図られた。ハイブリッド環境への対応では、バックアップ実行環境とは異なる環境や機種への復元が可能になり、Linux環境でも復元できる(旧製品ではWindows環境のみ)。また、VMware ESX仮想マシンにおけるオフホスト方式とLANフリーバックアップ方式を採用し、Microsoft Hyper-V クラスタにも対応 。さらに最大10台まで仮想マシンの同時バックアップが可能になった。
データ増大への対応としては、重複排除機能を強化(関連記事:注目度の高い「データ重複排除」技術、その導入状況とは?)。新たにファイルバックアップの重複排除をブロックレベルで行う64ビットアーキテクチャを採用し、重複データの削減によるネットワークのトラフィック負荷を軽減。従来比で最大約50%のパフォーマンス改善を図った。また、最大4回までデータを複数の段階に分けてバックアップするステージング機能を搭載した他、テープ対応やカタログ作成、検索機能などが強化された。
Acronis Backup & Recovery 11は、スタンドアロン型ソリューション3種類と集中管理型ソリューション4種類が用意され、11月1日に提供を開始する。
ソリューション分類 | 製品名 | 対象用途 | 参考価格(税別) |
---|---|---|---|
スタンドアロン | Acronis Backup & Recovery 11 Workstation | Windowsワークステーションのローカル管理向け | 9600円 |
Acronis Backup & Recovery 11 Server for Windows | Windowsサーバのローカル管理向け | 11万7600円 | |
Acronis Backup & Recovery 11 Server for Linux | Linuxサーバのローカル管理向け | 11万7600円 | |
集中管理型ソリューション | Acronis Backup & Recovery 11 Advanced Workstation | ネットワーク上にあるワークステーション向け | 1万2000円 |
Acronis Backup & Recovery 11 Advanced Server | ネットワーク上にあるワークステーションとサーバ向け | 15万円 | |
Acronis Backup & Recovery 11 Virtual Edition | 仮想環境保護や仮想化への移行に特化 | 38万円 | |
Acronis Backup Recovery 11 Advanced Server SBS Edition | Microsoft Windows Small Business Server向け | 5万8800円 |
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