特集/連載
クラウドの応答性能とサポート品質を客観的に比較するには:クラウドガバナンス現在進行形【第5回】
クラウドの利用に当たって、多くの企業利用者が応答性能とサポートに不安を抱いている。本稿では、応答性能とサポート品質を正しく把握する方法について検討する。
さて、今回もおなじみの経済産業省企業IT動向調査の引用から始めよう。同調査によると企業利用者の20%が応答性能に、16%がサポート品質に不安を抱いている。本連載「クラウドガバナンス現在進行形」も5回目であり、筆者は毎回しつこいくらいに標準化の重要さを説いている。標準化し、比較計量を可能にし、サービスの透明性を高め、費用対効果を見える化していかなければ、クラウドの発展は期待できない。
連載:クラウドガバナンス現在進行形
- 第1回 “オレオレクラウド”にはこりごり、クラウドの本質を知る
- 第2回 クラウドは本当にコストダウンになるのか
- 第3回 クラウドは安全か? 事業者との責任分界点、注目すべき安全基準とは
- 第4回前編 クラウドはオンプレミスとデータ連携ができる? どうなる連携コスト
- 第4回後編 クラウドが直面する各国の法制度 〜パトリオット法の影響とは?
- 連載インデックス
クラウドの応答性能を正しく知る
まずは応答性能を正しく把握する方法について検討してみよう。話は、「IaaS(Infrastructure as a Service)」と「IaaS上に利用者が独自に構築するアプリケーション」までに限定する。
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