2012年、データセンター関連で最も読まれたホワイトペーパーはこれだ:ホワイトペーパーランキング
10GbEへの移行やNAS、仮想環境やバックアップ環境の改善――。2012年に多く読まれたデータセンター関連のホワイトペーパー上位10本を紹介する。
TechTargetジャパンでは、ホワイトペーパーダウンロードセンターでITベンダー各社が提供するホワイトペーパーを公開している。ストレージやサーバを中心とするデータセンター関連のホワイトペーパーの2012年ダウンロード数ランキングトップ10を紹介する。
順位 | タイトル | 提供ベンダー |
---|---|---|
1位 | 10ギガビットイーサネットの誤解を解く | DELL |
2位 | クラウド時代の「NAS」の選び方入門 | 日立製作所 |
3位 | デスクトップ仮想化の2大製品を、帯域幅とCPU使用率で徹底検証 | ヴイエムウェア |
4位 | 「プリキュア」の東映アニメが選択、マニュアルいらずのVMwareバックアップ手法とは? | シマンテック |
5位 | 200台のサーバ仮想化、ベネッセのプライベートクラウド構築プロジェクト | 富士通 |
6位 | DBのI/Oが10倍高速に! Fusion-io社製「ioDrive」検証結果とDBサーバ集約の成功事例 | リンク |
7位 | 仮想マシンは何台集約できる? 最新Xeonサーバの性能と消費電力を徹底検証 | DELL |
8位 | VMware仮想環境の構築に成功した中堅・中小企業の共通点 | DELL |
9位 | 「ジャパネットたかた」が選んだ、バックアップ処理時間を6分の1に短縮するストレージとは? | 日本アイ・ビー・エム |
10位 | ディスクとテープのいいとこ取り 中堅・中小企業に最適なバックアップ運用を紹介 | イメーション |
10GbEネットワークへの移行に関心
2012年に最も多く読まれたデータセンター関連のホワイトペーパーは、「10ギガビットイーサネットの誤解を解く」だった。
仮想化やクラウド化が進むデータセンターでは、多くの仮想マシンやアプリケーション、ユーザーからのアクセスなどでネットワークへの負荷が急増。ネットワーク性能がボトルネックとなる危険性がある。市場には40ギガビットイーサネット(GbE)や100GbE対応製品も出始めているが、多くの企業は10GbEネットワークへの移行段階にあるといえる。
このホワイトペーパーでは、10GbEへの移行に関する代表的な誤解として6項目を紹介。「10GbEの導入コストは高過ぎる」「10GbEをサポートするには、スイッチの全面的な入れ替えか、大掛かりなアップグレードが必要になる」などコストや要件に関する項目を挙げ、具体的な対応策を解説している。
「10GbEネットワーク」関連のホワイトペーパー
- オープンな「NICパーティショニング技術」による、効率的な10GbE帯域の活用
- データセンターのTCOを最大75%削減可能なネットワークとは? (第三者機関リポート)
- 仮想化データセンターのための次世代10GbEデータセンタースイッチの要件
ストレージ分野では「NAS」に関心が
画像や動画などの非構造化データの急増に伴い、ファイルサーバでのデータ管理を見直す企業は多い。2位の「クラウド時代の『NAS』の選び方入門」では、その解決策としてNAS(Network Attached Storage)へのリプレースを提案。クラウド環境を視野に入れたリプレース方法などをイラストを交えて紹介している。
「NAS」関連のホワイトペーパー
- スケールアウトNASだからこそ解決できる4つの業務課題
- 徹底比較:スケールアウトNASの主要製品と事例を見る
- ファイル共有の常識を覆す スケールアウト型NASソリューション
- 実効容量の比較で分かる! スケールアウトNASのTCO削減効果
仮想化に関するホワイトペーパーが4本
3位、5位、7位、8位には仮想化に関するホワイトペーパーが入った。3位の「デスクトップ仮想化の2大製品を、帯域幅とCPU使用率で徹底検証」は、デスクトップ仮想化の代表的な2製品「VMware View 5」と「XenDesktop 5.5」に関するパフォーマンステストの比較検証結果を掲載している。
5位の「200台のサーバ仮想化、ベネッセのプライベートクラウド構築プロジェクト」と8位の「VMware仮想環境の構築に成功した中堅・中小企業の共通点」は、仮想環境の導入事例を紹介。7位の「仮想マシンは何台集約できる? 最新Xeonサーバの性能と消費電力を徹底検証」では、仮想環境での処理性能や総消費電力の検証とともに、3年間のTCOとROIの試算などを掲載している。
「仮想化」関連のホワイトペーパー
- 事例:Hyper-V 2.0によるサーバ仮想化導入で数千万円のコスト削減
- 失敗しない! サーバ仮想化からクラウド基盤へのステップアップ
- サーバ仮想化で70%の電力削減を見込む住友電気工業の事例
- 真の仮想ワークスタイル環境は「場所もデバイスも選ばない」
- Hyper-V仮想化テクノロジを使用した仮想マシンの展開のベストプラクティス
バックアップ環境の改善にも注目
今回は、バックアップに関するホワイトペーパーも3本がランクインした。4位「『プリキュア』の東映アニメが選択、マニュアルいらずのVMwareバックアップ手法とは?」は、VMware仮想環境向けバックアップシステムを運用している東映アニメーションのシステムを紹介。9位「『ジャパネットたかた』が選んだ、バックアップ処理時間を6分の1に短縮するストレージとは?」(日本アイ・ビー・エム)は、ストレージ基盤を刷新することでバックアップ処理とデータアクセスの高速化を実現した事例を紹介している。また、10位「ディスクとテープのいいとこ取り 中堅・中小企業に最適なバックアップ運用を紹介」(イメーション)は、予算や人員などの制約があり、適切なバックアップ運用が難しい中堅・中小企業向けバックアップ製品を提案している。
「バックアップ」関連のホワイトペーパー
- 重複排除によってバックアップ環境を改善した6つの事例
- バックアップソフトリプレース事例 製品選定の決め手は使い勝手とプロの推奨
- 事例:作業時間を1/6に削減した仮想化環境のバックアップ手法とは――選んだのは世界の「サンリオ」
- 仮想環境のバックアップ:操作は2倍簡単に、オーバーヘッドは半分に
今回紹介したホワイトペーパー以外にも、ホワイトペーパーダウンロードセンターでは、データセンター関連の技術文書や製品資料、事例紹介などを掲載している。ぜひダウンロードしてご活用いただきたい。
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