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今後のIFRS開発に助言、国際的な会計基準フォーラムにASBJが参加:【IFRS】会計基準アドバイザリー・フォーラム(ASAF)
ASAFの初代メンバーに選ばれたのはASBJを含めて12の組織。アジア・オセアニアからはASBJの他にオーストラリア会計基準審議会、中国会計基準委員会、アジア・オセアニア基準設定主体グループ。
日本の会計基準を策定する企業会計基準委員会(ASBJ)は3月19日、ASBJが会計基準アドバイザリー・フォーラム(ASAF)の初代メンバーに選ばれたと発表した。ASAFはIFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)を策定する国際会計基準審議会(IASB)の監督機関であるIFRS財団が設立した組織。IASBによる今後のIFRS開発などに対して提言する役割を持つ。
ASAFの初代メンバーに選ばれたのはASBJを含めて12の組織。アジア・オセアニアからはASBJの他にオーストラリア会計基準審議会、中国会計基準委員会、アジア・オセアニア基準設定主体グループが選ばれた。以下が12の組織のリストだ。
アフリカ
- 南アフリカ財務報告基準評議会
アジア・オセアニア
- 企業会計基準委員会(日本)
- オーストラリア会計基準審議会
- 中国会計基準委員会
- アジア・オセアニア基準設定主体グループ(AOSSG、香港公認会計士協会が代表)
欧州
- ドイツ会計基準委員会
- 欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)
- スペイン会計監査協会
- 英国財務報告評議会
米州
- ラテンアメリカ基準設定主体グループ(GLASS、ブラジル会計基準委員会が代表)
- カナダ会計基準審議会
- 米国財務会計基準審議会(FASB)
IASBは従来、FASBやASBJなど特定の組織と2組織間のMoU(覚書)を結び、会計基準のコンバージェンスなどについて議論してきた。しかし、各国のコンバージェンス活動が一段落したことに加えて、IFRS採用国の拡大でさまざまな国から意見を聞く必要性が出てきた。ASAFでは多国間の協議で今後のIFRS開発に向けて各国のニーズを吸い上げる。ASAFと、そのメンバー構成については2年後に見直す予定。
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