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無数のiPhoneが変えたIT部門の職場風景:コンシューマライゼーションの衝撃(前編)
コンシューマー向け技術と企業向け技術の融合は不可避なようだ。この融合がITプロフェッショナルにもたらす構造的変化は、決して侮れるものではない。
過去半世紀にわたり、企業によるIT活用の動きを追ってきた人であれば誰であれ、ユーザーとIT部門との長年の難しい関係をよく理解していることだろう。IT部門の最も重要な使命は「会社のITインフラの頑強なセキュリティと制御を維持すること」だ。世間一般では、「IT部門がハードウェアとソフトウェアの両方を慎重に選別し、承認し、制御しなければ、大混乱に陥るのは必至」と考えられてきた。
だがこの10年間、とりわけ米Appleが一連の画期的なモバイル製品を投入して市場を一変させてからというもの、従業員は自分が仕事とプライベートで用いるツールに対して、声高に発言権を主張するようになってきている。見識のあるCIOであれば、この変化を先頭に立ってリードすべきは自分であり、さもなければ完全に従業員に無視されることになりかねないことを理解しているはずだ。
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「これまでのところ、大半の企業のIT部門はいまだに、正式にはBlackBerryしかサポートしないと言い続けてきた。だが、変化は確実に起きていた。CEOやCFO(最高財務責任者)やCOO(最高執行責任者)といった肩書にCが付くクラスの幹部たちが、クリスマスに手に入れたiPhoneやiPadを職場に持ち込み、IT部門にサポートを求めるようになってきたのだ。IT部門がノーといえる相手ではない」と米Forrester Researchのアナリスト、クリスチャン・ケーン氏は語る。
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