「オールIPv6は危険!?」──あなたの知らないIPv6のセキュリティリスク:IPv6をセキュアにする意外な技術とは?
IPv4の限界を解決するために策定されたIPv6だが、全ての機器をIPv6化するとリスクが高まるという。IPv6の何が危険なのか? IPv6を安全に利用するために必要な、意外な技術とは何か?
IPv6だけではモノのインターネット(IoT)のセキュリティは万全ではない。米大手メーカーGEのヨーロッパオフィス、GE EuropeでCISO(最高情報責任者)を務めるハンス・プロネン氏はそう警告する。
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IPv6は全ての機器にIPアドレスを割り振ることができるので、IoTの通信には必要不可欠だ。しかし、IPv6がIPv4よりもセキュアだというのは神話にすぎないと、本誌Computer Weeklyに対して語った。
「IPv6には新たなリスクが潜んでいることを認識し、理解しておくべきだ。特に可用性と機密性に関するリスクだ」とプロネン氏は説明する。
IPv6は自動的にIP Security Protocol(IPsec)を適用しているとよくいわれるが、これは誤解だと同氏は話す。
「IPv6にIPsecが組み込まれているというのは、単にIPsecを実装できる状態になっているというだけのことにすぎない。IPv6のトラフィックが全て自動的にIPsecに準拠するというわけではない」とプロネン氏は説明する。
同氏は、IPv6を採用した機器にIPsecを適用することを推奨する一方、IPsecはIPv4と併用することもできると同氏は指摘する。こうすれば、セキュリティのメカニズムでIPv6には含まれていないものも、その機器に実装することができる。
IPv4にはネットワークアドレス変換(NAT)機能があり、必要とするグローバルIPアドレスの数を減らすことができる。それはセキュリティの向上にもつながる。IPアドレスを全て、直接インターネットに露出させる必要はないからだ。
「皆がIPv6しか使わなくなると、NATが消滅してしまう。私としては、IPv4とIPv6を併用することを勧めたい。どうしても必要な箇所にだけIPv6を導入して、後はIPv4のままにするということだ」とプロネン氏は話す。
同氏によると、IPv4にはなかった脆弱(ぜいじゃく)性が、IPv6では2つの領域に存在するという。
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