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Skype for Business導入企業がハマる残念な現実メリットを全く生かしていない

LyncからSkype for Businessへ改称されて1年半。初期の混乱は収まったが、導入企業の多くがSkype for Businessのメリットを生かせていないという。

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 Microsoftのユニファイドコミュニケーション(UC)スイート「Lync」が「Skype for Business」に改称された。だが、変わったのは名前やロゴだけではない。

 実際には何が起きているのだろうか。もっと重要なのは、ユーザーがこの変化をどのように受け入れているかだろう。

 Orange Business Servicesのシニアプロダクトマネジャー、アン・ストローン氏によれば、ユーザーはSkype for Businessのリリースに懸念を抱いたという。それは、何が起きたのか分からなかったからだ。「Lync自体のブランド力は強かった。それは、企業向け音声機能によるところが大きい」と同氏は話す。

 「もちろん、一般ユーザーにはLyncよりSkypeのブランド力の方が強い。だが、Lyncを“Skype” for Businessにしてしまうことで企業向けの機能が失われるのではないかという懸念も生まれていた。結局は単にブランドが変わっただけだったので、不安に思うユーザーの声は前よりも少なくなった」

 MicrosoftインテグレーターのTrustmarqueでプロフェッショナルサービスインフラアーキテクトを務めるシャウン・ウォード氏は、「Skype for Businessの価格モデルについても混乱が起こった」と話す。その理由は、一般ユーザーにとって、Skypeは(追加機能には費用が掛かるものの)無料だったからだ。

企業の課題

 「企業がSkype for Businessの戦略的ロードマップを決める際に、幾つか課題が生まれている」とウォード氏は話す。




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