優秀なDevOpsチームがハマる落とし穴:DevOps実態調査結果
4600件以上の回答を集めた2016年版のDevOps実態調査によって、DevOpsの新たな傾向が見えてきた。優秀なDevOpsチームの生産性も定量化された。一方で、DevOpsチームが陥りやすい問題も明らかとなった。
毎年実施している「DevOps実態調査」の2016年の結果が発表された。それによると、ソフトウェア開発プロセスの各段階でセキュリティチェックをファクタリングすることの重要性が浮き彫りになったという。
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この調査は年1回、ソフトウェア自動化サービスサプライヤー企業Puppetがまとめているもの。
2016年版の調査では4600件以上の回答があった。それによると、事業運営のアジリティ(俊敏性)や組織の士気の観点から、DevOpsのポジションを社内に設けることには効果があると、大企業から安定した評価を受けるようになったことがうかがえる。
2016年の調査結果で最大の懸案事項とされているのは、ソフトウェア開発サイクルを短縮・加速させろという圧力が各社で広がる中、それを実行してもコードの質や堅牢性が低下しないと保証するための方法だ。
「DevOpsの職務が社内でうまく機能するように、われわれは各社への働きかけを続けている。その際、現場で『コードの質や堅牢性に対する責任は(DevOpsだけではなく)全員にあるのに』という声を聞くことが多くなっている」と報告書には記載されている。
「(DevOpsの)実践的な取り組みを続けることで、完成した製品の質に変化が現れることを確かめ、ソフトウェア開発サイクル全体にセキュリティチェックを組み込むとよりよい成果が出るのかどうかを、今回の調査で見極めたかった」
こうした効果を測定するため、今回の調査ではタスクの分割や統合、緊急パッチのリリースなど計画外の作業をこなすためにDevOpsチームはどれほどの時間を割いたか、パーセンテージを記述形式で回答するように要請した。
DevOpsに対するセキュリティの懸念は「見当違い」
大企業のITリーダーがDevOpsプロジェクトにGOサインを出せない理由としてしばしば挙がるのは、セキュリティに関する懸念だ。しかし今回の調査報告書は、その心配は見当違いだと示唆している。
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