AWS対Microsoft対Google──決算報告書に隠されたクラウド戦争の優劣:某社が隠した情報とは?
クラウド市場におけるAWS、Microsoft、Googleの三つどもえの戦いはさらにヒートアップしている。現在の実力差はどれくらいあるのか。各社の決算報告から見えてくるものとは?
IaaS市場はAmazon Web Services (AWS)の独走状態だ。それでもMicrosoftは何とか顧客をつなぎ留めてきた。「Microsoft Azure」を武器に、オンプレミス環境を抱える古くからの顧客に対して社内のサーバを捨ててクラウドに移行するように説得することに注力したからだ。
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Microsoftのこの戦略は当たったようだ。同社の2016年第4四半期の決算報告書によると、Azureクラウド部門の売り上げは102%増と、社内でも屈指の成長率を記録した。
IaaS市場はAmazonとMicrosoftの一騎打ちという印象を持つ人も多いが、このイメージを払拭(ふっしょく)しようと躍起になっているのがGoogleだ。2015年の後半、同社はVMwareの共同創業者ダイアン・グリーン氏をクラウド部門の責任者に指名した。
2012年にGoogleの経営陣に加わったグリーン氏は、オフプレミス(=クラウド)のインフラとソフトウェアの施策に関わる製品開発、エンジニアリング、営業、マーケティングの各部門を同社で初めて統合したクラウドサービス部門を率いて事業を進める役割を任された。
一貫したアプローチ
Googleのサンダー・ピチャイCEOが参加して、Googleの親会社であるAlphabetの2016年第2四半期決算について議論した電話会議の中で、この組織再編が言及された。
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