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デメリットが多過ぎる、部門単位のクラウド導入クラウドコスト節約Tips(前編)

クラウドの導入は容易であり、IT部門を通さずに事業部門が直接導入するケースも見られる。だが、こうしたやり方にはデメリットも多い。

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 IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、SaaS(Software as a Service)は事業部門をIT部門の束縛から解放する。だが、適切に監視しなければ瞬く間にコストが制御不能に陥る恐れがある。

 クラウドの初期導入コストは比較的低い。そのため、独自にクラウドの予算を立て、それを自己管理するビジネスマネジャーもいる。だが、これには良い面もあれば悪い面もある。

 IT部門の束縛を受けることなく作業できる半面、ビジネスマネジャーはクラウドの契約を有効に管理する専門知識を備えていない可能性がある。例えばクラウドサービス導入に当たり、安価な低レベルのサービスを購入するか、無償のサブスクリプションを使用するとする。その後使用範囲が拡大したら、もっと安価にスケーラビリティの要件を満たせる経済的なサービスに移行することもできるのに、当初のサービスに割増料金を支払ってしまうこともあるだろう。

 2018年初めにDensifyが発表したレポートによると、IT部門の4分の1が「Amazon Web Services」(AWS)や「Microsoft Azure」などのパブリッククラウドに実際にかかっているコストをほとんど把握していないという。

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