検索
特集/連載

いまさら聞けないRPO(目標復旧時点)とRTO(目標復旧時間)の違い「RPO6時間前、RTO15分」が両立する理由(2/2 ページ)

目標復旧時点と目標復旧時間によって、企業は「失っても問題のない」データ量と「ダウンして差し支えない」時間の長さを把握できる。これらはバックアップと災害復旧計画の重要な要素になる。

Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

RPOとRTOの算出方法

 RPOとRTOを緻密に計画する場合、時間とコストだけでなく評判についても考える必要がある。どれだけの時間ダウンしたら、そしてどれだけのデータを失ったら、顧客が逃げ出し始め、自社の地位を落とすことになるかを考える。

 RTOはサービスを復旧させる目標時間になるため、RTOを確立する取り組みは企業全体で考えるべきだ。RPOも同じだ。これらの数値を算出するには、企業を運営している部門からの情報が必要になる。オンラインに戻すまでに必要な時間はシステムによって異なる。そのため、RPOとRTOを算出する際は、最も重要なシステムを明確にする。

 ある期間ダウンした場合と、特定のデータ量を失った場合にかかるコストをそれぞれ求める。これらのコストには収益損失、給与、株価、復旧費用などが含まれる。インシデントが発生しては最も都合が悪い時間帯を考えると計算しやすいだろう。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る