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生体認証、Web会議、管理性――働き方改革でシンクライアントに必須の条件多忙な情シスが注目するシンクライアント

シンクライアントにもセキュリティ上の弱点がある。ビデオ会議と相性が悪い、生体認証の活用が難しいといった制約で導入に踏み切れない企業もあるだろう。これをまとめて解決できるモバイル型シンクライアントが注目を集める。

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 働き方改革の下、多くの企業がモバイルワークや在宅勤務制度の導入に本格的に取り組み始めている。社外用のノートPCを支給して、社外から社内システムにリモートアクセスできる環境を整備する動きも広がっている。

 ノートPCの持ち出しには、端末の紛失・盗難による情報漏えいのリスクが付きまとう。そこで、一般的なPCよりもセキュリティレベルが高く、端末内にデータを保管できないシンクライアントのニーズが急速に高まってきた。しかし、社内で利用するデスクトップ端末として既に一部の業界では広く普及しているシンクライアントも、社外用のモバイル端末となるとまだ選択肢が限られている。

 そうした既存品は、WindowsやLinuxをベースに開発されたものが多く、依然として汎用(はんよう)OSの脆弱(ぜいじゃく)性を標的にした攻撃にさらされる危険性が残る。端末が社外にあれば、セキュリティパッチの配布やOSの更新の際には情報システム部門に運用負荷がかかる。

 課題に対し、APIを公開しない独自OSを搭載することでセキュリティを確保し、運用性にも考慮した設計で人気を博すVDI(仮想デスクトップインフラ)シンクライアントが存在する。世の中のニーズに応え、新たにモバイル型の製品もラインアップに加えた。シンクライアントが苦手としてきた顔認証やビデオ会議を活用でき、利便性も高い。本稿は、そのメリットを専門家に詳しく聞いた。


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