データの「最後の弱点」を解決するコンフィデンシャルコンピューティング
保管中のデータと転送中のデータについては暗号化による保護の方法論が確立している。だが処理中のデータは無防備で、漏えいの危険性がある。これを抜本的に解決する取り組みが始まった。
米サンディエゴの爽やかな気候の中、Open Source Summitが開催された。同イベントが発信したニュースの中で本誌が注目したのは、Linux Foundationの発表だ。
Linux Foundationは、同イベントで非営利団体「Confidential Computing Consortium」(CCC)の設立を明らかにした。
CCCの目標は、「Confidential Computing」(コンフィデンシャルコンピューティング)の導入促進、企業レベルでのコンフィデンシャルコンピューティングの利用奨励、そしてセキュアなエンクレーブ(隔離領域)の導入と開発を簡素化するグローバルな技術標準の推進だ。
ハードウェアサプライヤー、クラウドプロバイダー、開発者、オープンソースの専門家、学術機関が結集するCCCの創立メンバーにはAlibaba、Arm、Baidu、Google Cloud、IBM、Intel、Microsoft、Red Hat、Swisscom、Tencentなどが名を連ねる。
ところで、コンフィデンシャルコンピューティングとは何だろうか。
コンピューティングは、オンプレミス、パブリッククラウドからエッジまで、さまざまな環境に広がっている。こうした状況はどの業界でも同じだ。企業が自社のワークロードを異なる環境に移行するに当たって、機密度の高い知的財産やワークロードデータの保護管理が不可欠になる。こうした保護管理には、適切な保証と透明性の向上も求められることが増えている。
クラウドコンピューティングにおける現状のアプローチでは、保管中のデータと転送中のデータには保護管理の対策が取られている。だが処理中のデータの保護という問題が残っている。機密度の高いデータを完全に暗号化するというライフサイクルを実現する中でも、処理中のデータの暗号化は最も難しいステップになると考えられている。
コンフィデンシャルコンピューティングとは
ハードウェアベースのコンフィデンシャルコンピューティングは、暗号化したデータをシステムの他の部分に公開することなくメモリ内で処理し、公開される機密データを減らすことを可能にする。そのため管理が強化され、透明性が向上する。
CCCが取り組む最初のプロジェクトが「Open Enclave SDK」だ。
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