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ポルシェが製造ラインに導入したプライベート5Gの使い道とは?インダストリー4.0を支える5G

自動車メーカーのポルシェがプライベート5Gのトライアルプロジェクトを開始した。ポルシェ マカンの製造ラインに導入されたプライベート5Gの役割とは何か。

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 Ericssonが自動車メーカーPorscheとのトライアルプロジェクトを開始した。両社はこのプロジェクトでプライベート5Gをデプロイし、自動車産業の未来につながる新たなリモート製造時代の到来を目指す。

 「5Gの試験領域は製造環境でユースケースを検証する絶好の機会を提供し、当社の将来の製造における大きな前進になる」と話すのは、Porscheのゲルト・ルップ氏(ライプチヒ製造施設の取締役チェアマン)だ。

プライベート5Gでポルシェ マカンを製造


iStock.com/ipopba

 プライベート5Gは「Porsche Macan」の製造ラインでパイロット運用され、ロボティクスをケーブルレスでリアルタイム制御する。また、リアルタイムのシグナル送信を安全、柔軟かつ予測可能にすることで、他の機器、製造担当者、車両間の大量データ送信も可能にする。

 最新自動化機能は作業員の安全性や品質の向上、製造時間の短縮、コスト削減などの多くのメリットをもたらす。

 「Porscheは包括的なDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めている。その過程の指針となるのがスマート、リーン、グリーンという当社のビジョンだ。5Gは当社のスマートファクトリーの基礎となる重要な要素の一つだ」と話すのは、Porscheのアルブレヒト・ライモルト氏(製造および流通担当取締役)だ。

 5Gは製造プロセスがより柔軟かつ複雑になるインダストリー4.0に不可欠なネットワーク特性を備えているとEricssonは考えている。セキュアな5G SA(Standalone)はプライベート周波数帯域で動作し、高速ワイヤレス接続、超低遅延、膨大なデータ処理能力を提供する。

 Ericssonのオーサ・タムソンズ氏(ビジネス分野技術および新規ビジネス責任者)は言う。「Ericssonはスマートファクトリーの分野でPorscheのような大手企業と連携し、5Gおよびプライベートネットワークの製品を提供することを光栄に思う。5Gで製造におけるDXの新たなステップを可能にし、効率と効果の向上を実現する。Ericssonのプライベートネットワークは製造・加工から鉱業、海外事業まで、さまざまな業界で生産性、安全性、柔軟性を向上させる」

 Ericssonの「Intelligent Automation Platform」は立ち上げからほんの数日でデプロイが完了する。Intelligent Automation Platformはサービス管理およびオーケストレーション製品で、あらゆるモバイルネットワークをインテリジェントに自動化できる。

 このプラットフォームはAIと自動化を容易にし、ネットワークパフォーマンス、運用効率、カスタマーエクスペリエンスを向上させ、よりスマートなネットワークの作成を支援する。新規か既存かを問わず、4Gでも5Gでも、全てのRAN(Radio Access Network)で機能し、多種多様なサプライヤーと専用RANやOpen RANなどのRAN技術をサポートする予定だ。

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