「CASB」でクラウドの情報漏えいを防ぐために欠かせない機能と使い方は？：従来のCASBが抱える問題を解消

クラウドサービスをセキュアにする「CASB」が脚光を浴びているが、従来のCASBには幾つかの課題がある。運用中のセキュリティ製品／サービスとの連携や、クラウドサービスの設定の見直しを考慮に入れたCASBの活用法とは。

[ITmedia]

　現代の企業には、SaaS（Software as a Service）をはじめさまざまなクラウドサービスが欠かせない。オフィスアプリケーションだけではなく、メールやWeb会議ツールをはじめとするコミュニケーションツールなど、対象は多岐にわたる。その状況に攻撃者も乗じており、企業はクラウドサービスからの情報流出にいっそう注意を払う必要がある。

　この課題を解決し得るのが、クラウドサービスとの通信やAPI（アプリケーションプログラミングインタフェース）を通してクラウドサービスを監視・制御する「CASB」（Cloud Access Security Broker）だ。CASBを採用する上では、他のセキュリティ製品／サービスとの組み合わせ方を慎重に検討しなければならない。クラウドサービスの設定に不備があると、CASBを使っても情報流出リスクを抑えられない可能性があるため、その対策も必要になる。CASBを使いこなすために知っておきたいCASBの役割とメリットを解説しよう。

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