Sansan、AI導入で商談処理を60%効率化 導入したツールは?:1人当たり架電数は1日10件増加
Sansanは、AIインサイドセールスツールの導入により商談処理工数の削減と商談創出を両立したと発表した。
Sansanは、人工知能(AI)ツールの導入により、事務処理工数を1件当たり60%削減。これにより創出した時間を顧客への架電に充てることで、商談創出の生産性向上を実現した。
Sansanが導入したツールは
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Sansanは「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションに掲げ、経理DXサービス「Bill One」などのAX(働き方を変えるDX)サービスを展開している。事業成長に伴い、約100人規模のインサイドセールス組織では商談創出数のさらなる増加が求められていた。そこで同社が導入したのが、AIインサイドセールス「immedio」だ。2026年4月3日、immedioが発表した。
従来、商談創出後の調整業務はアナログな運用に依存していた。担当営業の特定やカレンダーの確認、空き時間の探索を手動で実施していたほか、Web会議URLの発行や招待メールの送信、カレンダー登録、営業への連携メモ作成といった一連の処理も人手で対応していた。企業規模や業種、エリアなど複雑な条件を加味した振り分けが必要なこともあり、1件当たり約15分の処理時間が発生していた。こうした事務作業がボトルネックとなり、本来優先すべき架電活動の時間を圧迫していた。
immedioの採用にあたっては、工数削減に加え、組織全体のオペレーション安定化を重視した。手作業によるWeb会議URLの発行漏れや招待メールの送信漏れといったヒューマンエラーを防ぎ、顧客体験の向上を図る狙いがあった。現場メンバーやマネジャーと連携した実運用ベースの検証を経て、商談処理の自動化によって再現性の高いオペレーションを構築できる点を評価し、本格導入を決めた。
導入の結果、1件当たりの商談処理時間は約15分から6分へと短縮され、約60%の工数削減を実現した。これにより、1日当たりの架電数は1人当たり約10件増加。行動量の向上により、商談創出活動の生産性が高まった。営業への商談差配も自動化されたことで担当者の偏りが解消され、適切な優先順位に基づいた公平な商談供給が可能になった。
今後は、日程調整URLの運用をimmedioへ集約し、さらなる業務効率化を目指す。現在は顧客とのメール調整時に担当営業ごとの個別URLを都度作成しているが、これを共通URLに集約し、事前に設計したロジックに基づき最適な営業へ自動接続する仕組みを構築する。これにより、インサイドセールスの工数をさらに削減し、スピーディーな商談獲得プロセスを確立したい考えだ。
SansanのBill One事業部でインサイドセールス組織のマネジャーを務める花山ほのか氏は、導入初期こそ現場の抵抗はあったものの、実際に使用して利便性が広まったことで、現在は業務に欠かせないインフラになっていると説明する。また、事業企画部でオペレーション設計を担う田所優美氏は、immedioの機能改善のスピード感や、業務特性を踏まえた具体的な提案を行う伴走型のサポート体制を評価している。
(※)この記事は本多和幸氏と谷川耕一氏によるIT事例メディア「CaseHub.News」に掲載された「Sansan、商談処理の自動化で事務工数を6割削減 インサイドセールスの架電数を増加」(2026年4月9日)を、TechTargetジャパン編集部で一部編集し、転載したものです。
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