VMware離れの決め手は“機能”ではなかった 情シス109人が選んだ新基準:仮想化基盤選びで最も重視されるものは?
サイバートラストがVMwareを利用する企業の情報システム部門担当者・責任者109人を対象に実施した調査の結果、移行先選定の軸に変化が見られることが分かった。
仮想化基盤を選ぶ際、「性能の高さ」や「機能の充実」を重視しがちだ。しかし、実際に移行を検討している企業の情報システム部門が重視しているのは別の要素だった。
サイバートラストが、仮想化ソフトウェアVMwareを利用する企業の情報システム部門担当者・責任者109人を対象に実施した調査によると、移行先選定で最も重視されている基準の第2位は「長期サポート体制の充実度」(49.5%)となり、「機能の豊富さ・カバー範囲の広さ」(22.0%)を大きく上回った。
第1位は?
移行先選定で最も重視されている基準の1位だったのは、「ライセンス・運用コストの予見可能性」(62.4%)だった。これは、将来どの程度のライセンス費用や運用コストが必要になるかを見通せることを重視している企業が多いことを意味する。
一方、「機能の豊富さ・カバー範囲の広さ」を選んだ割合は22.0%にとどまり、「コストの予見可能性」は約3倍という結果だった。
仮想化基盤の評価軸は、「どれだけ多機能か」から、「将来も安心して運用できるか」へ変化していることがうかがえる。
なぜ「機能」より「コスト」が重視されるのか
その背景には、VMwareのライセンスモデル変更がある。調査では、93.6%が「ライセンスモデル変更によってコスト負担が増加した」と回答した。また、負担増の要因として最も多かったのは「ライセンス費用の大幅上昇」(75.5%)だった。
さらに、現在の課題として「ライセンス・運用コストの負担が大きい」(67.0%)、「ベンダーの方針変更への対応工数がかかる」(65.0%)との回答も多く、企業は製品性能よりも運用コストの安定性を重視するようになっている。
第2位は「長期サポート体制」
第2位となった「長期サポート体制の充実度」は49.5%だった。
また、ベンダーに求めるサポートとしては、「国内拠点による迅速な対応」(48.6%)、「日本語による問い合わせ対応」(42.2%)、「8年以上の長期保守サポート」(39.4%)が上位となった。
仮想化基盤は一度導入すると長期間利用するケースが多い。そのため、導入時の価格だけではなく、障害対応や長期保守を含めて安心して運用できることが重要な評価軸になっている。
情シスが見るべき評価軸は変わりつつある
今回の調査から見えてくるのは、企業の仮想化基盤選定基準が「高機能かどうか」ではなく、「コストを予測できるか」「長期間安心して運用できるか」へ移行しているという点である。
VMware利用企業の77.0%は、既に移行先の比較検討や移行作業を開始している。今後、情シスが仮想化基盤を評価する際には、性能や機能だけではなく、ライセンス体系の透明性や長期サポート体制まで含めて判断することが重要になりそうだ。
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