「仮想デスクトップはPCより安全」は幻想 VDIの必須セキュリティ対策3選全般的な対策からVDI製品別の対策まで

「通常のデスクトップと比べ、VDIによる仮想デスクトップはセキュリティ侵害を受けにくい」という俗説は誤りだ。VDIに潜むリスクと、セキュリティを強化する方法を紹介しよう。

2019年11月01日 05時00分 公開
[Erica MixonTechTarget]
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 「『仮想デスクトップインフラ』(VDI)による仮想デスクトップは、通常のデスクトップよりも安全だ」という俗説が広まっている。だが実際には、仮想デスクトップも攻撃を受けやすく、セキュリティ問題が発生しやすい。VDIのセキュリティを高める3つの対策を紹介する。

対策1.機能の制限、無効化

 安全なVDIを実現するには、機能をそぎ落とし、企業にとって必要な要素だけに絞り込むことが求められる。エンドユーザーが不要なサービスやネットワークにアクセスできる状態は、重大なセキュリティリスクだ。

 例えば、悪意ある従業員が、業務に関する機密データを仮想デスクトップからローカルのUSB外付けドライブに移動する可能性がある。そのためIT管理者は、エンドユーザーが仮想デスクトップからローカルのUSB外付けドライブにアクセスできないようにすべきだ。

 コピー&ペースト機能を無効にすることもできるが、業務の生産性を損なう恐れがあるため注意を要する。データの窃盗や移動の防止を強化するには、ホワイトリストやブラックリストを作成し、エンドユーザーが特定のWebサイトにアクセスしたり、特定のメールプロバイダーからメールを受信したりできないようにしなければならない。

 仮想デスクトップのマスターイメージを調査し、余計なサービスを提供していないかどうかチェックする必要もある。「Windows」のファイル検索機能や印刷スプーラー(印刷ジョブの管理機能)は、メモリを浪費し、VDIセキュリティを損なう不要なサービスとなる場合が少なくない。

対策2.VDIセキュリティ製品の利用

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