「通常のデスクトップと比べ、VDIによる仮想デスクトップはセキュリティ侵害を受けにくい」という俗説は誤りだ。VDIに潜むリスクと、セキュリティを強化する方法を紹介しよう。
「『仮想デスクトップインフラ』(VDI)による仮想デスクトップは、通常のデスクトップよりも安全だ」という俗説が広まっている。だが実際には、仮想デスクトップも攻撃を受けやすく、セキュリティ問題が発生しやすい。VDIのセキュリティを高める3つの対策を紹介する。
安全なVDIを実現するには、機能をそぎ落とし、企業にとって必要な要素だけに絞り込むことが求められる。エンドユーザーが不要なサービスやネットワークにアクセスできる状態は、重大なセキュリティリスクだ。
例えば、悪意ある従業員が、業務に関する機密データを仮想デスクトップからローカルのUSB外付けドライブに移動する可能性がある。そのためIT管理者は、エンドユーザーが仮想デスクトップからローカルのUSB外付けドライブにアクセスできないようにすべきだ。
コピー&ペースト機能を無効にすることもできるが、業務の生産性を損なう恐れがあるため注意を要する。データの窃盗や移動の防止を強化するには、ホワイトリストやブラックリストを作成し、エンドユーザーが特定のWebサイトにアクセスしたり、特定のメールプロバイダーからメールを受信したりできないようにしなければならない。
仮想デスクトップのマスターイメージを調査し、余計なサービスを提供していないかどうかチェックする必要もある。「Windows」のファイル検索機能や印刷スプーラー(印刷ジョブの管理機能)は、メモリを浪費し、VDIセキュリティを損なう不要なサービスとなる場合が少なくない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。