映画『アポロ13』から学ぶITILの教えこれなら分かる!「ITIL理論」【前編】

映画『アポロ13』を題材に、ITILにおける「リリース管理」、「変更管理」、「インシデント管理」、「構成管理」を分かりやすく解説するとともに、あらためてITILの意義について考える。

2006年12月11日 00時00分 公開
[TechTarget]

日本ヒューレット・パッカード株式会社

ソフトウェア統括本部

シニア・テクニカル・コンサルタント

久納 信之氏

【専門分野:ITガバナンス/ITサービスマネジメント/ITIL】

前職では長年大手消費財メーカーのIT部門にてITIL実践に従事。現在は前職でのユーザー側の経験を生かし、エバンジェリストとしてITサービスメネジメント/ITILの普及活動や実践の支援、および、HP OpenView製品の導入コンサルティングを行っている。itSMF Japan SLA分科会座長、EXIN ITSMマネージャ資格試験採点を担当。


アポロ計画〜人類を月に送るという壮大な計画

「アポロ計画」。人類を月に送るという壮大な計画のもと、当時最高の人材、莫大なお金、そして最先端の技術がつぎ込まれ、1969年7月、アポロ11号のニール・アームストロング船長がこの偉業を達成、人類初の月面着陸に成功したことはあまりにも有名である。

 皆さんもご存じの映画『アポロ13』は、宇宙船アポロ13号が月着陸を目指して飛行している最中に発生した事故を題材にしたノンフィクションであるが、今あらためて観てみると、この中に実は「リリース管理」、「変更管理」、「インシデント管理」、「構成管理」などのITIL理論が凝縮されていることが分かる。

 3人の宇宙飛行士、多数の地上管制官や技術者たちの活躍と対比させながら、あらためてITILの意義について考えてみたい。