SSDの3つのボトルネックをどう解消するか進化するSSDストレージ

仮想デスクトップやデータベース環境で問題となるストレージのI/O性能。SSDはその有効な解となるが、同時に頭を悩ませる元にもなっている。SSD導入時の懸念点とそれを解消するSSDストレージの進化について解説する。

2013年01月15日 00時00分 公開
[ITmedia]

 昨今、さまざまな業務アプリケーションやデータベース、仮想デスクトップ環境でNAND型フラッシュメモリを使用したSSD(Solid State Drive)の活用が進んでいる。しかし、その有効性を理解しながらも導入に踏み切れていない企業も多い。それらの企業が決まって挙げるのが、以下の3つの懸念点である。

(1)寿命:SLC(シングルレベルセル)10万回程度、eMLC(エンタープライズマルチレベルセル)3万回程度、MLC(マルチレベルセル)1万回程度の「平均書き込み寿命」がある

(2)コスト:SLC型SSDの容量単価はHDDの10倍以上

(3)パフォーマンス:書き込み処理のパフォーマンスは読み取り処理のパフォーマンスの2分の1、セルの劣化によるランダムIOのホットスポットが発生する、パフォーマンスがスケールしない、など

 本稿ではこれらの懸念点を解説するとともに、それを解決するSSDストレージの進化について、2013年から展開を開始するEMCのプロジェクト「Project X」(コードネーム)を例に紹介する。


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