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独自の認証フローを構築する具体策

IDaaSの限界を超える一手 複雑な要件に応える「認証オーケストレーション」

IDaaSの標準機能の範囲では自社固有の要件を満たせず、業務フローの変更やセキュリティ水準の低下を余儀なくされるケースが生じている。カスタマイズの壁を突破して、自社要件に最適化した認証・認可フローを構築する新たな選択肢とは。

 業務でSaaS(Software as a Service)を利用するのが当たり前になったことに伴って、ID管理クラウドサービス「IDaaS」(Identity as a Service)の導入も進んでいる。しかし従業員1000人以上の規模で多様な働き方が混在する環境では、標準的な機能だけでは自社固有の要件を満たせないケースが目立つようになってきた。

 IDaaSの標準機能では実装しにくい要件の例には、工場や店舗で複数の従業員が利用する共有端末への多要素認証(MFA)の適用、エンドポイントセキュリティ製品との連携による細かなアクセス制御などが挙げられる。他にも、複雑な組織階層を反映する「グループの入れ子構造」(ネスティング)や、複数IDソースの統合管理といった日本企業の商習慣に沿う要件に対して「既存機能では実装しきれない」という壁に直面するケースが散見される。

 IDaaSは管理機能のシンプルさを強みとする製品が主流だ。ただしそのメリットは「カスタマイズ性に乏しい」という弱点と表裏一体の関係であり、セキュリティ水準や業務フローで妥協を強いられる場合もある。本稿は、こうしたカスタマイズの壁を突破して、自社要件に最適化した認証・認可フローを構築する新たな選択肢について紹介する。

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