デジタルトランスフォーメーションで大きな変化を経験した企業のうち、約9割が「自社にハイブリットIT戦略がある」と回答しているという。Fortune 1000企業を対象にしたIDCの調査から、ハイブリッドIT戦略の成否を分ける要因を読み解いていく。
IDCの調査によると、Fortune 1000企業のうち、デジタルトランスフォーメーションで大きな変化を経験した業界のIT部門および事業部門の担当者のほぼ全て(9割)が「現時点で自社にハイブリッドIT戦略がある」と回答しているという。さらに、ハイブリッドIT戦略を有する企業の全てで、自社のコアとなるビジネスアプリケーションを複数のロケーション(従来型IT、プライベートクラウド、パブリッククラウド)に導入しており、7割は従来型のIT環境でコアなビジネスアプリケーションを開発・実行しているという。
IT運用担当者は、ハイブリッドITの導入と管理プロセスは面倒な作業だと捉えている。アプリケーション開発者は、インフラのAPIや自動化ツールなどの開発者サービスが、プライベートクラウドとパブリッククラウドで一貫性がないため、ハイブリッドITを望ましいものとは考えていない。事業部門の幹部は、システムの応答が遅いことに困惑している。
本稿では、前述の調査結果を基に、IT部門、開発部門、事業部門が口をそろえて「この要件を満たせないなら、ハイブリッドIT戦略は失敗する」というポイントを整理し、理想的なハイブリッドITに必要な要因を解き明かす。
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アイティメディア営業企画/制作:TechTarget編集部/掲載内容有効期限:2018年10月31日