現場で使われなければ無駄なコストに、ITシステム導入のジレンマをどう解消するユーザー自身でカスタマイズ可能な仕組みに

生産性の向上にはITシステムの活用が不可欠だが、導入する際に課題が整理されていなかったり、導入後に業務フローが変更になったりすると、現場で使われず無駄なコストとなってしまう。この問題を解消するには、どのような仕組みが必要か。

2018年12月28日 10時00分 公開
[吉村哲樹TechTargetジャパン]

 業務効率を上げ、生産性を向上させるためには、ITシステムの活用が必須といわれている。だが、どのようなITシステムであっても導入すれば必ず業務効率が高まるわけではない。多額の費用を投じたにもかかわらず、現場で使われず、結果的にお金と時間が無駄になるということも珍しくない。

 こうした事態に陥ってしまう原因は何だろうか。考えられる原因の一つは、ITシステムを導入する際、企業の担当者が「効率化の対象となる業務のフロー」や「どのような業務課題を改善したいのか」を正確に把握できていないことだ。もしくは、導入前に詳細に検討を重ねても、ITシステム導入後に業務フローが変更になったり、想定外の条件が出てきたりするケースもある。

 自社の業務に適合しないITシステムは現場で次第に使われなくなってしまう。とはいえ完全に自社の業務に合ったパッケージ製品やサービスを探すことは困難だ。一からITシステムを開発したり、製品やサービスをカスタマイズしたりすれば「思った通り」のITシステムができるだろう。だが高額な費用がかかる上、完成したシステムが現場で機能しない仕上りになるリスクもある。

 こうしたリスクを回避しつつ、生産性を向上させるには、どのような仕組みが必要なのだろうか。

会員登録(無料)が必要です

続きを読むには、[続きを読む]ボタンを押して会員登録あるいはログインしてください。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:株式会社クレオ
アイティメディア営業企画/制作:アイティメディア編集局

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.