中小規模のシステム開発会社は、発注元企業から直接案件を受託したくても、営業リソースの不足などが原因で、SES案件や多重請け案件を引き受けるしかない状況にある。この“負のループ”から抜け出すには、どのような方法が有効なのか。
利益が出にくい「多重請け」案件中心になってしまったばかりに、技術力のある中小規模のシステム開発会社が苦しんでいる――。受託開発の世界では、こうした問題がしばしば話題に上がる。
この問題を解決する方法の一つは、システム開発会社が発注元企業から直接案件を受託することだ。ただし中には、新規開拓のできる営業担当者がいないシステム開発会社がある。こうしたシステム開発会社にとって、直接案件を獲得できるように体制を切り替えるには時間がかかる。
多重請け案件に悩み営業担当者のリソースが十分ではない企業でも、発注元企業から新規案件を獲得する方法はある。本稿は、多重請けの課題をまとめつつ、中小規模のシステム開発会社が直接案件を獲得する機会を作る方法を紹介する。
※本稿は、2019年6月19日に公開した記事を一部変更して再掲載したものです。
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