IoTで高まる“傍受・改ざん”リスク、データの安全性と信頼性はどう確立する?安全、安心を通して新たな「IoT」を確立

IoTが急速に普及し、建物設備や産業機器の脆弱性を突いた攻撃や、データ流出・改ざんの被害に遭うケースが増えている。これを防ぐには、ネットワークレベルにとどまらず、機器の製造/物流から廃棄までライフサイクル全体の保護が必要だ。

2020年11月25日 10時00分 公開
[ITmedia]

 政府が提唱する「Society 5.0」を筆頭に、家庭にある身近な製品はもちろん、水道や電気といった社会インフラからビル設備、工場、化学プラントなどの産業施設に至るまで、モノをネットワークでつなぐInternet of Things(IoT)技術が広がっている。

 背景にはデータを駆使して新たな付加価値を生み出そうというニーズがある。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、人が現場に行かなくてもリモートで操作できるというメリットもIoT浸透の追い風になった。

 ただし「限られた範囲のネットワーク以外とはつながらない」という前提で作られてきた機器を無造作にインターネットにつないでしまうと新たなリスクが生じる。建物設備や産業機器が脆弱(ぜいじゃく)な設定を突かれてマルウェアに感染し、DDoS攻撃の足掛かりとして悪用されたりデータを盗み取られたりする事件が発生している。安全にデータを活用して付加価値を高める環境をどう作ればいいのか。IoTについて知見を持つ企業の有識者に聞いた。


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