「AIの民主化」を実現する近道は「AutoML」と「スマホ」にある業界を問わず使える画像認識AI

AIを使ったビジネス変革を目指す企業が挫折してしまう理由は「思ったような成果が出ない」ことだという。では、「成果を出せるAI」はどうすれば手に入るのだろうか。

2020年12月09日 10時00分 公開
[ITmedia]

 AI(人工知能)はビジネスを大きく成長させる可能性を秘めている。市場にはさまざまなAI関連の製品やサービスが登場しており、企業の注目の高さがうかがえる。だが、実際にAIを使ってビジネスで大きな成果を挙げている企業はそれほど多くない印象だ。

 調査会社ガートナーが発表している「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2020年」によると、AIは幻滅期(実験や実装で成果が出ないため、関心が薄れつつある)のさなかにある。これは、さまざまな企業がAIのもたらすメリットに期待して取り組んでいるものの、思うようなビジネスの成果につながっていないことを表している。

 AIサービスの有識者は「これまでAIを使った分析には専門家が必要だった。モデルを作るだけでも多大なコストがかかり、そこで挫折する企業が多かったのではないか」と分析する。

 こうした状況で企業がAIを活用するにはどうすればいいのか。

 そのヒントになるのが「AutoML」だ。AutoMLは機械学習のモデル開発作業を自動化する技術。ユーザーは学習用のデータを用意するだけでモデルを構築できる。有識者によると「専用サーバを用意しなくてもクラウドでオンデマンドに大量データの学習が可能だ。高度な専門知識を要するモデル学習を自動化することで、開発コストと開発期間の大幅な短縮ができる」という。

 本稿では、AutoMLで構築したモデルをモバイルアプリで利用できるようにした企業の事例を紹介する。

※本稿は、2020年10月27日に@ITに掲載した記事を修正したコンテンツです。


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