国産クラウド、ニフクラの自社基幹システムを支えるロードバランサーの実力とは可用性と負荷分散以外にも魅力がある

「ニフクラ」を運営する富士通クラウドテクノロジーズ(FJCT)が基幹システムを新規構築した。この基幹システムでは可用性を担保するために、ソフトウェア型のロードバランサーを導入した。利用して分かったメリットを紹介する。

2020年12月15日 10時00分 公開
[ITmedia]

 基幹システムには高い可用性が求められ、片時も停止できない。片系に障害が発生しても、サービスを継続できる必要がある。さらにアプリケーションレベルのメンテナンスも、稼働を止めずに円滑に実行できなければならない。このような要件を満たすために、ロードバランサーが広く採用されている。

 ロードバランサーに求められる機能は処理性能とそれに見合った導入コスト、維持コストだ。加えてメンテナンスが多いシステムでは、運用管理をいかに自動化できるのかもソリューション選択の鍵になる。

 専用ハードウェアを用いたハードウェア型のロードバランサーに対して、ソフトウェア型のロードバランサーが広がりつつある。ソフトウェア型にはどのようなメリットがあるのか、ニフティから分社化した富士通クラウドテクノロジーズの導入事例を交えて紹介する。利用してみて、さまざまな課題を解決できたという。

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