情シスが知っておきたい「パブリッククラウドを低遅延でセキュアに使う方法」従業員に「クラウドが遅い」と言われる前に

企業のパブリッククラウド利用が当たり前となった今、増大する「企業のネットワークとパブリッククラウド間のトラフィック」にどう対処すべきか。セキュアで安定したネットワークを構築するためのポイントとは。

2021年01月25日 10時00分 公開
[ITmedia]

 クラウドを利用することは企業にとって当たり前の選択肢となった。業務システムをクラウドに構築するだけでなく、複数のパブリッククラウドを使い分けるマルチクラウドやオンプレミスとパブリッククラウドを組み合わせたハイブリッドクラウドの活用も進んでいる。

 こうしたクラウド活用で課題になるのは、ネットワークの可用性とセキュリティの確保だ。

 VPNやVDI(仮想デスクトップインフラ)を経由して業務システムに接続する場合、同時に利用する人数が増えるとVPNやVDIの負荷が高まり、「接続できない」「接続しても動作が重い」といった問題が発生しがちだ。とはいえ、VPNやVDIを使わない接続はセキュリティに不安が残る。

 パブリッククラウドに詳しい有識者は「遅延や障害を許容できる業務、許容が難しい業務、全く許容できないミッションクリティカルな業務に分け、ネットワークとパブリッククラウドの接続方式を使い分けるべきだ」と語る。

 有識者が語る「ネットワークを使い分ける3つの接続方式」とは何か。その活用方法とともに次ページで紹介する。

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