標的は新ユーザーに新ビジネス、東証の挑戦を支えたアジャイルな開発手法とはヴイエムウェア株式会社提供Webキャスト

東京証券取引所が、新たな金融システムの開発に当たって取り入れた手法が「リーンアジャイル」だ。その習得のために、同社はIT部門だけでなく業務部門もアジャイル先進企業に常駐させたという。その手法はどんな効果をもたらしたのか。

2021年02月02日 10時00分 公開
[ITmedia]

 東京証券取引所では、金融商品、中でもETFの利便性を向上させるために、新システム「CONNEQTOR」の開発に着手した。従来にない電子化取引になることに加え、新たなタイプの顧客となる機関投資家を主なユーザーとするなど、東京証券取引所にとって新しいことずくめの挑戦だ。それは開発手法においても同様で、早期からアジャイル型の採用を決定していた。

 新規のユーザーやビジネスを対象とするため、従来のウオーターフォール型では無駄を作る可能性が高い。そこで、新規事業の立ち上げなどに利用される手法であるリーンスタートアップと、アジャイルを組み合わせた「リーンアジャイル」スタイルを採用。アジャイル開発のトップランナー企業と連携し、その拠点にIT部門だけでなく業務部門も常駐する形で、プロダクトの模索と手法の習得に注力した。

 その成果は大きく、新システムの開発進捗はもちろん、徹底したユーザー志向、高速な開発、コラボレーションなど多くの面で手応えを感じているという。本コンテンツでは、東京証券取引所が新市場にチャレンジするために取り組んだリーンアジャイルの解説とともに、組織に与えた変化をWebキャスト形式で紹介する。

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