2030年に延命されたSAP ERPのサポート終了。しかし、サポート期間が延長されたからと言って喜ばしいことばかりではない。この間に対応すべきことは山のようにある。大切なのは、残された時間をどう使うかだ。
「SAP ERP 6.0」のサポート期間が2025年から2027年に延長され、一部バージョンについては延長サポートを受ければ2030年まで使い続けることができる。「2025年問題」と言われた基幹システムの更新問題がやや遠のき、安堵(あんど)している企業もあるだろう。
だが、基幹システムのモダナイゼーションが必要とされており、問題の先送りで済ませることはできない。「SAP S/4HANA」に移行するか、他のERPへのリプレースを検討するか、移行時のロードマップをどう策定するかなど、対応すべきことは多い。
本稿では、ERPの移行に失敗しないために押さえておきたいポイントを紹介する。
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