時間がない、人もいない それでもAWS移行を成功させるには?「最初の一歩」を間違えないために

人も時間もないのでクラウド移行を進めたい、だがクラウド移行するための人も時間もない。少人数でシステムを運用している企業が陥りがちな悪循環を断ち切る方法はあるのか。

2021年03月09日 10時00分 公開
[ITmedia]

 情報システム部門は常に「足りない」との戦いだ。「人」「時間」「お金」「スキル」が足りない中で、既存システムを運用しつつ、クラウドサービスの活用といった新しい取り組みで企業を支えなければならない。そのため、情報システム部門の担当者にとって、日々の運用負荷をいかに抑えるかが重要な課題になっている。

 こうした課題に対し「オンプレミスで稼働しているシステムをクラウドに移行する」ことは有効な施策だ。クラウドに移行すれば、少なくともハードウェアの運用作業を削減できる。

 だが、前述したように情報システム部門は人や時間が不足しがちだ。「人や時間が足りないからクラウドに移行したいのに、人や時間が足りないのでクラウド移行を進められない」という悪循環に陥ってしまう。こういった事情を抱える企業はどのようにすればいいのか。

 本稿は、クラウドの中でも特に「AWS」(Amazon Web Services)に注目し、「どのようにすれば企業がクラウド移行を成功させられるのか」について解説する。AWSに構築した環境を自社で運用することで移行前に比べて運用コストを4割削減した事例も紹介するので、移行後の運用について気になる企業も参考にしてほしい。

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