既存環境を温存したスモールスタート人財管理はなぜ失敗するのか?大企業ほどハマりやすいシステム導入のワナ

ビジネス環境が激変する中、優秀な人財に企業の将来を託せるよう、タレントマネジメントに期待する経営者や人事部は多い。しかし、その思想を人事システムの設計に反映してしまうと、思わぬ結果を生むケースがある。

2021年03月17日 10時00分 公開
[ITmedia]

 国内の労働人口減少が進み、雇用の流動性が高まる中、終身雇用、年功序列を前提とする日本的な働き方が変わりつつある。従業員はよりよい環境で能力発揮を求めるため、今後企業が優秀な人財を確保するには、個人に寄り添い、能力発揮を支援し、成長を促す仕組みが必要になる。

 また、予測不可能な市場状況の変化に対応するには、折々の情勢に応じて事業統合や組織変更を含む対策を打ち出す必要もある。経営戦略に沿った人財戦略の速やかな実行は、これからビジネスには欠かせない。

 こうした背景を踏まえ、近年、タレントマネジメントを経営戦略や人事戦略の中核に位置付け、その実行システムとしてタレントマネジメントシステムの導入を検討する企業が増えている。しかし、この手の人財管理システムの導入においては、その目的とシステム設計思想を誤ると、本来の目的を達成できない“使われないシステム”になるばかりか、ビジネス成長を阻害するリスクがある。注意すべき点を解説する。


提供:ワークデイ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:アイティメディア編集局

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.