コロナ禍でも事業は拡大できる 社労士事務所のAI-OCR・RPAによるDX奮闘記なぜ2年で100を超える業務自動化に成功したのか?

中小企業の業務はデジタル化が進んでいない。中小企業の行政手続きを代行する社労士事務所もアナログ業務から脱却できずにいた。悪循環を断ち切り、業務のDXに成功した社労士法人が存在する。同社はいかにしてデジタル化を成し遂げたのか。

2021年03月24日 10時00分 公開
[ITmedia]

 TMCは、栃木県那須塩原市に本社を置く社労士法人グループだ。栃木県と福島県を中心に関東から東北にかけて9拠点を展開し、地域の中小企業を対象とした行政手続きの代行や業務改善のコンサルティングを提供する。

 業務は、社会保険や雇用保険の加入と脱退、育児休業や労災を始めとする給付事務の代行など多岐にわたる。申請はオンライン化された専用システムを使うが、顧客である中小企業からの情報はほぼ手書きで届く。中にはメールアドレスも持たない零細企業が含まれるため、ペーパーレス化を進めることはできない。

 業務の自動化には、受け取った紙の手書き情報をどのようにデジタル化するかが課題であった。そこで同社が目を付けたのが、AI-OCRとRPAの組み合わせだ。2年間で100を超える自動化プロセスが稼働している。本稿はTMCが成功を収めた理由を探る。


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