クラウド利用で直面する想定外のコスト増、リソース配分をどう最適化する?最優先課題であるTCO平均30%削減

クラウドを採用する目的はテレワーク推進やBCP対策強化などさまざまだが、TCO削減は多くの企業が期待する効果だ。とはいえ、導入するだけでは成果が得られないことも多い。特に課題となるリソース配分の最適化について、解決策を紹介する。

2021年04月08日 10時00分 公開
[ITmedia]

 現在、多くの企業がインフラやアプリケーションのクラウド化に取り組んでいる。その目的は総合的なクラウド化によるデータセンターの廃止、パンデミック(世界的大流行)や自然災害などへの柔軟かつ効率的なBCP(事業継続計画)の実現、テレワークに対応できる仕組みの確立とさまざまだ。いずれにしても「TCO(総所有コスト)の削減」という大きな効果をクラウドに期待していることに変わりはない。

 そこで重要になるのが、「どのようにTCOを最適化すべきか」「運用管理を効率化するには何をすべきか」という点だ。クラウドは導入しただけで運用管理負担を軽減できたり、TCOを削減できたりする“魔法の箱”ではない。その実態は必ずしもシンプルなものではなく、特に運用面ではオンプレミスと異なる部分が多いことから、意外に複雑になりがちだ。

 クラウドの導入、活用で大きなTCO削減効果を得るには、どのような仕組みが必要なのだろうか。本稿ではクラウドコストを抑える2つのポイントと、それを実現するソリューションを紹介しよう。


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