オムニチャネル戦略の土台を支える「デジタル資産管理」はなぜ必要か人海戦術のファイルサーバ管理は限界

オムニチャネル戦略の裏側では、販促コンテンツの管理の手間が課題となっている。「ECサイトの製品画像」や「ブランドストーリーの動画広告」など、多種多様なデジタル資産の効率的な管理方法について考察してみる。

2021年05月21日 10時00分 公開
[ITmedia]

 企業がオムニチャネル戦略に取り組み、顧客接点となるデバイスやメディアが多様化すれば、企業が保有するデジタルコンテンツは加速度的に増加する。コンテンツの種類は商品のパッケージ写真から世界観を伝えるイメージ画像、ブランドストーリーを紹介する動画まで多岐にわたる。戦略に合わせたコンテンツを的確なタイミングで発信するためには、コンテンツを効率的に利用するための仕組みが欠かせない。

 企業がデジタルコンテンツを多数保有するようになると、遠からず運用上のさまざまな苦労に直面する。画像や動画などサイズが大きいファイルを安全にやりとりするのには手間が掛かり、ファイル転送サービスを使うとしても送付に数時間かかることがある。その上、著作権や肖像権の管理は一般企業にとって簡単ではない。ライツマネジメントの知識や経験の不足が原因で、デジタルコンテンツの制作者や出演者との契約期間が過ぎたにもかかわらずコンテンツを使い続けてしまうといった問題が生じることもある。

 こうした課題を解決するのが、デジタルコンテンツに細かいメタデータを付与することで検索性を高め、コンプライアンス強化とファイル共有の効率向上を目指すシステム「デジタル資産管理」(DAM:Digital Asset Management)だ。本稿はDAMの基礎知識について解説し、DAMがもたらすビジネス価値を探る。


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