VPNやVDIで課題が頻発? テレワーク時代にインフラはどう変わるべきか「管理できないインフラ」にどう対応する?

テレワークが特別なものではなく“当たり前”になる一方、VPNやVDIなどのセキュアな仕組みを通して業務システムにアクセスする際の、回線の逼迫や機器の負荷が課題となっている。これらを解消するには、インフラをどう見直すべきだろうか。

2021年07月01日 10時00分 公開
[TechTarget]

 テレワークは、働き方の一つとして既に定着したと言える。VMwareが2020年に実施したテレワークに関する調査によると「テレワークはもはや特別ではなく前提条件である」と61%が回答している。

 しかし、働き方が変化する中でインフラ面の課題が顕在化している。一時的あるいは一部の人だけが利用する想定で構築したテレワークの仕組みでは「ほとんどの従業員が常時利用する」という使い方には対応できないのだ。

 特にVPN(Virtual Private Network)やVDI(Virtual Desktop Infrastructure)などのセキュアな仕組みを通して業務システムにアクセスする場合、利用者が増加するとネットワーク回線が逼迫(ひっぱく)したりセキュリティ機器の負荷が高まったりして、サービスにつなぎにくくなるといった問題が発生する。

 今後もテレワークを「当たり前のもの」として利用し続けるためには、インフラ面の見直しが重要だ。

 本稿は、2021年6月7日から14日に開催された「ITmedia Security Week 2021 夏」のセッションを基に、従来型対策の限界と新たなセキュリティ課題の解決策について解説する。

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