複雑怪奇な既存アプリのクラウド移行を強力に後押しする「ルール駆動開発」とはブラックボックス化したアプリからの脱却を

企業で「クラウドファースト」に向けた取り組みが進む一方で、クラウドのメリットを十分に生かしきれていないケースは多いという。次の「クラウドレガシー」を生み出さないためのアプローチとはどのようなものなのか。

2021年08月02日 10時00分 公開
[ITmedia]

 テレワークが広がり、それに伴ってクラウド利用もさらに広がった。クラウドはビジネス要件に迅速かつ機動的に応えられるアジリティの高さなどのメリットが評価されてきた。いよいよオンプレミスからクラウドへの移行がグローバルに追い付く水準で広がっており、「クラウドファースト」が国内でも現実のものとなりつつある。

 もう1つ、クラウド移行を後押しする要因がある。長年にわたって企業の業務を支えてきた基幹系システムの老朽化だ。ハードウェアのサポート終了や「2025年問題」といった要因を前に、基幹系システムも柔軟なクラウド基盤への移行を検討する企業が増えてきている。

 だが、クラウド移行が広まる一方で、クラウドを志向したアーキテクチャへシフトできていないケースが増えつつあるという。「クラウドレガシーが生み出されつつある」と警鐘を鳴らす担当者に現在の課題と解決のヒントを聞いた。

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