ビジネス成長の重要な要素であるデータ活用。それを支えるデータベースの安定した運用と管理者の負荷削減が大きな課題となっている。データベースの運用管理にまつわる課題には、何が有効な解決策になり得るのだろうか。
IT部門やデータベース管理者にとって、データベースの安定した運用を継続するのは負荷の高い業務だ。安心、安全な運用のためにさまざまな工夫を施している場合も多く、そのためにデータベースシステムの管理は複雑化しており、その管理が大きな負担となっている。
一方、2010年代には企業のクラウド活用が本格化し、データベースもクラウド上で利用できるようになった。当初はWeb系企業やゲーム会社などがクラウドを活用し始め、徐々にクラウドでのデータベース利用の実績も積み上がる。その後、「エンタープライズ企業でも使える」との認識が生まれ、「ミッションクリティカルシステムのデータベースをクラウドで動かしたい」「数多く稼働しているデータベースをクラウド化して運用管理の負荷を下げたい」といった要望も出てくるようになった。
だが、オンプレミスのデータベースをIaaS(Infrastructure as a Service)にリフトするだけでは、ハードウェアの管理からは解放されても、複雑化したデータベース自体の管理はなくならない。むしろクラウドでは、オンプレミスで培ったデータベースの管理ノウハウを適用できないこともある。
データベースのクラウド化にまつわる課題を解決し、IT部門の運用管理負荷を下げて、より生産性の高い業務に取り組みやすくするにはどうすればよいのだろうか。
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