「Chromebook」はビジネスで使えるのか? 事例から学ぶメリットと利用シーン教育現場だけではない活用の場

VDIとシンクライアントを用いたテレワークはコストと手間がかかるため、現実的ではない企業もある。そうした悩みの解決策として浮上している、「Chromebook」を使ったテレワークとはどのようなものか。事例を交えて解説する。

2022年06月10日 10時00分 公開
[ITmedia]

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行以来、企業は急いでテレワーク整備を進めてきた。その過程でテレワークにまつわるさまざまな課題が顕在化している。業務データを保存したデバイスを社外に持ち出すことには、デバイスの紛失や盗難に伴う情報漏えいのリスクが付きまとう。物理的に離れた場所に散在するデバイスは運用管理に手間が掛かるため、セキュリティツールのアップデート、OSやアプリケーションのパッチ適用などが徹底されず、セキュリティホールが生じる危険性がある。セキュリティ対策以外にも、テレワーク用PCを従業員に支給する際のキッティング作業やアプリケーションのインストールなど、日々の運用管理作業の煩雑化は避けられない。

 こうした課題の解決策の一つに、VDI(仮想デスクトップインフラ)とシンクライアントを組み合わせたリモートアクセス環境の構築がある。だがVDIの構築にはコストと時間がかかり、運用管理に高度なスキルを必要とする。シンクライアントは情報漏えい対策の点では強みがあるが、リッチクライアントに比べると処理性能やパフォーマンスに課題が生じがちな欠点もある。

 VDIとシンクライアントの弱点を補う選択肢になるのが「Chromebook」だ。クラウドで一元的に管理でき、コストを抑えつつスモールスタートしやすい。デバイスにデータを残さないようポリシー管理できる点もテレワーク用途に適しており、一考に値する。幾つかの事例を挙げながら、ニューノーマル時代に適した新たなリモートアクセス環境の在り方を考察する。

※本稿は、2021年9月27日に公開した記事を一部変更して再掲載したものです。


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