ITとOTをセキュアに連携、スマート工場の真価を引き出すネットワーク構築術とはOT特有の事情に配慮したセキュリティ対策を

製造業の間で、生産性向上やデータ活用の促進を目的にスマート工場化が加速している。一方、IT(情報技術)とOT(制御技術)をいかにセキュアに連携させるかという点は課題となる。現場の事情を考慮した、ネットワーク構築の最適解とは?

2021年10月08日 10時00分 公開
[ITmedia]

 人手不足や製品の複雑化、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるリモート対応などで製造業のスマート工場化への取り組みは加速している。IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)技術などを活用したスマート工場化は、工場内での生産性を抜本的に高められる一方で、現場データを工場外で活用することで、需要や部品供給などと緊密に連携できたり、設備保守の最適化によりコストを削減できたりするなど、さまざまな付加価値を生み出している。

 しかし、これら工場外のIT(情報技術)と工場内のOT(制御技術)を連携させる中で課題となるのが、セキュリティの問題だ。これまで閉じた環境にあったOTネットワークは十分なセキュリティ対策が施されていないケースがほとんどだ。ITネットワークとつながるようになれば、工場が外部からのセキュリティ上の脅威にさらされることになる他、他のITネットワークがOTを通じた攻撃を受ける可能性も高まる。

 このような中でセキュリティを確保し、ITとOTの緊密な連携によりスマート工場の真価を生み出すためには何を考えていくべきだろうか。工場特有の課題などに対応した機器やソリューションを整備し、工場向け提案を強化している、日本ヒューレット・パッカード Aruba事業統括本部(以下、HPE Aruba)ビジネス開発営業本部 本部長 安藤博昭氏と、MONOist編集長の三島一孝が、工場におけるセキュアなネットワーク構築について、対談した。

※本稿は、MONOistからの転載記事です。

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